~PLAYERS ALBUM~
~プレーヤーとしての特徴~
プロサッカー選手としては珍しく、中学、高校時代は地域のトレセンや選抜チームとは縁がなかった。それでも荒木翔は自身の信念を貫いた。「自分の理想とするプレーやストロングポイントにこだわり、ブレずにやり続けること」。最大の長所は、左足からくり出す精度の高いキック。サイドのポジションを主戦場とし、左サイドから上げるゴール前へのクロスや、右サイドから中央へカットインしてからのスルーパスは必見だ。少年時代は同じくレフティーの中村俊輔をお手本とし、アシストに最大の喜びを感じる男は、高いパスセンスを生かして数多くの決定機を演出する。
Season | Club | Competition | Matches | Goals |
2018 | ヴァンフォーレ甲府 | J2リーグ | 0 | 0 |
ルヴァンカップ | 4 | 0 | ||
天皇杯 | 2 | 0 | ||
2019 | J2リーグ | 9 | 0 | |
天皇杯 | 4 | 0 | ||
2020 | J2リーグ | 28 | 1 | |
天皇杯 | 0 | 0 | ||
2021 | J2リーグ | 42 | 3 | |
天皇杯 | 0 | 0 | ||
2022 | J2リーグ | 35 | 1 | |
天皇杯 | 6 | 0 | ||
2023 | J2リーグ | 16 | 1 | |
天皇杯 | 1 | 1 | ||
AFCチャンピオンズリーグ | 1 | 0 | ||
通算 | J2リーグ | 130 | 5 | |
ルヴァンカップ | 4 | 0 | ||
天皇杯 | 13 | 0 | ||
AFCチャンピオンズリーグ | 1 | 0 | ||
総通算 | 148 | 5 |
2024年1月31日時点
~アスリートの11 my mind~
1.自分の出身地の良いところや思い出の場所
―「神奈川県相模原市の淵野辺公園」
僕は神奈川県相模原市の出身です。個人的に思い出深いのは、通っていた中学校の前にある淵野辺公園です。野球場やテニスコート、アイススケート場やプール(プールの運営は2018年に終了)、アスレチックなどの遊具があるとても広い公園なんです。敷地の中にはランニングコースもあって、中学生の頃からそこを走ったり、芝生の上でボールを蹴ったりしていました。オフシーズンに実家に帰る時も、この公園を自主トレの場所の一つとして活用しています。
2.どんな子どもだったか?
―「年上に混じってずっとボールを蹴っていた」
小学校が自宅から徒歩3分くらいのところにあって、授業が終わると同時にダッシュで帰宅して、サッカーボールを持って学校に戻ってボールを蹴っていました。同級生の多くは家に帰ってゲームを楽しんでいたと思いますが、僕は小学校の校庭で年上に混じってずっとサッカーをしているようなタイプでしたね。
こんな毎日を送っていたので、性格的には一匹狼のような面があったと思います。群れに混じって行動するよりは、自分の考えに従って一人で行動することのほうが多かったような気がします。
3.子どもの頃になりたかった職業は?
―「プロサッカー選手」
小さな頃から「プロサッカー選手になりたい」と言っていました。当時は他の職業のことは考えませんでしたね。
プロを現実的な目標として捉えられるようになったのは、大学2年生の時でした。関東大学サッカーリーグ1部でアシスト王になることができ、関東大学選抜に呼んでもらえたことが大きなきっかけです。あの頃から「プロになれるかもしれない」という気持ちが芽生えましたね。関東大学選抜とJリーグクラブとの練習試合の際に、対戦相手のコーチから声を掛けてもらったことも大きな自信になりました。
4.今思う、サッカー選手でなかったら、どんな職業についていたか?
―「学校の先生」
中学校と高校の保健体育の教員免許を持っているので、イメージできるのは学校の先生ですね。
教育実習に行った時には、とても有意義な時間を過ごすことができました。生徒が苦手なことを克服できるよう手助けしたり、生徒のために調べ物をして資料を作ったりする時間はとても充実していました。朝のホームルームでどういう話をしようかと考え、実際に話しながら彼らの反応を見るのも楽しくて、プロサッカー選手でなければきっと教員を目指していたと思います。
5.逆境に陥った時、それを乗り越える方法
―「無我夢中でプレーする」
逆境に陥った時は、なるべく考えないようにしています。何か課題があればそれに取り組みますが、自分が思ったとおりにプレーできない時や、うまくいかない時は、深く考えても負の連鎖につながってしまいますから。だから、何も考えずにグラウンドに向かい、ピッチの上で無我夢中にプレーします。
6.サッカーをしていて、最高の瞬間は?
―「自分のクロスやスルーパスで味方が点を取った時」
勝つこともうれしいですが、僕の場合はやはりアシストをマークした瞬間ですね。サイドのポジションを得意としてきたプレーヤーなので、自分のクロスやスルーパスで味方が点を取ってくれた時はうれしいです。さらに、点を取った選手をクローズアップするだけでなく、見ている人が点につながるパスを出した選手も評価してくれた時には、心の中で大きな喜びを感じます。
今までのキャリアの中では、大学2年生のインカレの時にマークしたアシストがとても印象深いですね。ハーフウェーラインを少し越えたあたりでパスを受けて、相手のディフェンスラインの裏へ浮き球のパスを出し、FWがダイレクトで決めてくれたんです。自分が思い描いた理想のボールを出すことができたし、イメージどおりの形で味方が決めてくれました。
7.サッカー以外で自分の中で大事にしていること
―「他競技に興味を持つこと」
妻がバスケットボール選手ということもあり、サッカーだけでなく他の競技にも興味を持つこと、そしてそれぞれの競技から自分に生かせるものを取り入れることを意識しています。
Bリーグでは千葉ジェッツと琉球ゴールデンキングスの試合を見ることが多く、中でも千葉の富樫勇樹選手、琉球の並里成選手に注目しています。2人ともバスケの選手としては小柄ですよね。身長が決して高くない自分にとって、160センチ台後半、170センチ台前半の選手たちが、どうやって大柄な選手を相手に戦っているのかという部分はとても参考になるし、サッカーに生かせるところがたくさんあるんです。
また、Jリーグの中断期間中は、仲良くさせてもらっている高校時代の空手道部の先生と連絡を取り、空手のメニューを教わって自主トレに取り入れました。
8.客観的に自分を見た時に、自分はどんな人間だと思うか?
―「他人に関してあまり興味を持たないタイプ」
けっこう冷めているほうだと思います。周りからそう言われることもありますし、他人に関してあまり興味を持たないタイプなんです。人づき合いも浅く広くではなく、狭く深く。特定の人とよくコミュニケーションを取る傾向があります。
9.大事にしている言葉
―「蟻の歩み」
大学時代に禅の本を読んだ時、この言葉に出会ったんです。僕自身、頑張っている姿をあまり人に見せるタイプではなく、裏でひそかに努力を重ねるほうなので、「小さなことでもコツコツやり続けると大きな成果が生まれる」というこの言葉がマッチしているんじゃないかと思っています。
10.子どもたちに伝えたいこと
―「ボールに触る時間をたくさん作ってください!」
特に小学生や中学生時代は、たくさんボールを蹴ってほしいと思います。今はスマホをはじめ、いろいろな形でゲームができるので、そっちに気持ちが傾く時もあるかもしれません。でも、ボールに触れる時間が長ければ長いほど選手として上達し、よりサッカーを楽しむことができるので、ぜひボールに触る時間をたくさん作ってください!
11.UDNでどんな活動をしていきたいか?
―「試合で活躍することで、皆さんや社会に与えられる力も大きくなっていく」
僕はまだまだJリーグでの出場試合数が多くないので、まずはサポートしてくれている方々に恩返しできるよう、日々成長して試合に出続けたいと思っています。そして、試合で活躍することで注目してくれる人も増えるでしょうし、僕が皆さんや社会に与えられる力も大きくなっていくと思うので、サッカー選手としての存在感を高めていくことができるよう、コツコツと努力を続けていきたいと思っています。
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