~PLAYERS ALBUM~
~プレーヤーとしての特徴~
センターバックでプレーするようになったのは高校3年生の時からだ。高校時代はインターハイ、大学時代はインカレを制し、ともに日本一に輝くチームの守備の要として活躍した。決して体格や身体能力に恵まれているわけではない。それでも、最終ラインの中央で躍動することができるのは、“考える力”を持っているからに他ならない。戦術や指示をスムーズに吸収できる理解力。的確にプレーを選択できるクレバーさ。難局に直面しても自ら解決策を見いだせる思考力。いかなる場面でも頭をフル回転させて考える。これこそが小笠原佳祐のスタイルであり、大きな特長なのである。
Season | Club | Competition | Matches | Goals |
2019 | ロアッソ熊本 | J3リーグ | 23 | 1 |
天皇杯 | 2 | 0 | ||
2020 | J3リーグ | 31 | 0 | |
天皇杯 | 0 | 0 | ||
2021 | J3リーグ | 12 | 0 | |
天皇杯 | 1 | 0 | ||
2022 | 藤枝MYFC | J3リーグ | 32 | 1 |
天皇杯 | 1 | 0 | ||
2023 | J2リーグ | 35 | 2 | |
天皇杯 | 0 | 0 | ||
通算 | J2リーグ | 35 | 2 | |
J3リーグ | 98 | 2 | ||
天皇杯 | 4 | 0 | ||
総通算 | 137 | 4 |
2024年1月31日 時点
~アスリートの11 my mind~
1.自分の出身地の良いところや思い出の場所
―「特別天然記念物の秋吉台」
地元の山口県美祢市にある特別天然記念物の秋吉台は、自然を全身で感じたい時や一息ついてリフレッシュしたい時などにオススメの場所です。僕も子どもの頃は遠足や行事で年に4、5回は足を運んでいました。
2.どんな子どもだったか?
―「現実的に物事を考える子ども」
小さな頃は「プロサッカー選手になりたい」という思いを持っていました。でも、小学4年生の時に地域のトレセンに参加するようになって、周りに自分よりもうまい選手がたくさんいることを目の当たりにし、上には上がいるということを痛感させられました。子どもながらにその状況を“自分に示された現実”として捉え、それ以降はプロサッカー選手になることを夢や目標として考えなくなったような気がします。
もともとサッカーだけに熱中していたタイプではなく、少年時代は多くの習い事に通っていました。塾、公文、習字、英会話など、毎日何かしら予定が入っているような生活でしたね。何か一つのことを追求するというよりは、まんべんなくいろいろなことに取り組むような少年時代でした。
3.子どもの頃になりたかった職業は?
―「公務員」
どちらかと言えば、僕の両親は堅実な生活を志向するタイプで、それに感化されて公務員のような安定した職業をイメージしたのだと思います。公務員の中では、教員になりたいと考えた時期があり、筑波大学時代は中学・高校の体育の教員免許を取得しました。
4.今思う、サッカー選手でなかったら、どんな職業についていたか?
―「広告関連や人材派遣関連」
実際に入社できたかどうかは別にして、大学時代は広告関連や人材派遣関連の仕事に興味を持っていました。就職活動を行っていた時期もあって、これらの業界の話を直接聞いてみたいと思い、実際に会社説明会に出席したこともあります。当時は「不特定多数の誰かに影響を与えられる仕事に取り組みたい」と考え、就活を進めていく上での個人的なテーマに据えていました。
5.逆境に陥った時、それを乗り越える方法
―「状況をまとめて改善策を考える」
物事を頭で考えることが好きなので、まずは直面している状況や自分の考えをひたすらノートに書き出して、現状を一通りまとめてから改善策を練ります。
筑波大学に入学した当初は練習に全然ついていくことができず、「進学先を間違えたな……」とすら思いながら毎日を過ごしていました。今思えば、あの頃もノートにいろいろなことを書き出して、「どのように状況を変えていくか?」とよく考えていましたね。
日常的にノートを使うようになったのは中学生の頃からです。中学1年生の時にレオーネ山口というチームに加入し、試合中に起きたことや考えたことなどを初めて紙の上に書き起こしました。その作業をすることで試合中の出来事や考え方を整理することができ、次第に整理した内容を実際のプレーに反映させることもできるようになりました。その頃に文字化することの意義と手応えを感じ、以来ずっと続けています。
6.サッカーをしていて、最高の瞬間は?
―「優勝した瞬間」
結果が求められる世界で頂点に立った瞬間というのは、言葉では言い表せない気持ち、その時にしか味わえない独特な感覚があるんですよね。東福岡高校3年生の夏、インターハイ決勝で優勝を告げるホイッスルが鳴った瞬間のことは今でも鮮明に覚えています。
7.サッカー以外で自分の中で大事にしていること
―「情報収集」
情報を集めることを意識的に行うようにしています。知っているか知らないかでその状況が変わるような場面に今まで何度も遭遇して、「この情報をあの時に知っていれば……」と思い返すこともよくありました。そういった経験を通して、常にいろいろな情報をまんべんなく知っておきたいと強く思うようになったんです。
情報の集め方はいろいろありますが、メインは本を読むことですね。他にも、就活の時期からずっと日経新聞を読んでいたり、SNSを活用したり、さまざまな知識を得るために、雑誌を買う時は頻繁にジャンルを変えることを意識しています。
8.客観的に自分を見た時に、自分はどんな人間だと思うか?
―「根は真面目だと思う」
自分としてはあまり真面目ではないと思っているんですが、客観的に見たら真面目なほうに分類されるだろうと思っています。僕はどちらかと言えば完璧主義に近いので、欠点や良くない部分があると、どうしてもそこに目が行ってしまうんですよね。同時に、そういったところを認識した時点で、「ああ、もうダメだ……」と考えてしまうので、誠実じゃないというか、真面目じゃないなとよく思う瞬間があります。
9.大事にしている言葉
―「自利利他」
大事にしている言葉は「自利利他」(じりりた)です。自分の行為が巡り巡って自分に返ってくるという意味で、「情けは人のためならず」と似たところがありますね。本を読んでいて見つけたんですが、いい言葉だなと思い、なるべく意識するようにしています。
「自分が利益を得るために他人によくしてあげる」と捉えている人も少なくないようですが、この言葉は、「自分の行いがいつか自分に返ってくる」という考え方。なおかつ、返ってこない場合もあるし、想像もしていないところから返ってくる場合もあるという側面も備えています。
FWの選手は、自分のゴールがそのまま自分の評価につながるところがありますよね。一方でDFの選手というのは、まずチームの勝利があって、それを前提に評価される部分が少なからずあると思っています。大学2年生の時にインカレで優勝して日本一になりました。僕個人はそれほど活躍した大会ではありませんでしたが、結果的に大会を制したチームの最終ラインのメンバーの一人となり、その年の「ベストDF」に選出してもらったんです。チームの勝利のために全力で守ったことが、巡り巡って自分の評価となって返ってきた。「自利利他」の考え方とサッカーの世界で起きたことがリンクした瞬間に、この言葉が持つ意味を実感することができました。
10.子どもたちに伝えたいこと
―「あきらめない気持ちを大切に」
もし君が「サッカー選手になりたい」という夢を持っているのなら、最後まであきらめることなくサッカーを続けてほしいなと思います。
先ほども少し触れましたが、小学生時代に参加したトレセンには僕よりうまい選手が100人くらいいたし、中学生時代のトレセンにもかなりの人数が僕より上のレベルにいました。でも、その中でプロサッカー選手になれたのは僕一人だけ。少しずつ年齢を重ねていく中で、サッカーに対する気力が続かなかったり、違うことに興味を持ったりして、リタイアしていく人も少なくありませんでした。
今、周りにうまい選手がいっぱいいて焦っていたとしても、僕のように「途中であきらめずにサッカーをやり続けた選手が最後まで残ってプロになっている」という例もあるので、どこまでもあきらめずにその夢を追いかけ続けてほしいですね。
11.UDNでどんな活動をしていきたいか?
―「サッカーを通した学びの機会の創出」
大学生の時に興味を持ったことの一つが教育の分野だったこともあり、サッカーを通して少年少女に学びの機会を与えられたらいいなと考えています。サッカーを続ける意義、サッカーと世の中の関係、プロサッカークラブが地域に貢献できることなど、さまざまなことを伝えていきたいと思っています。
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