~PLAYERS ALBUM~
~プレーヤーとしての特徴~
林彰洋が、いかに優れたGKであるかは、その実績が雄弁に物語る。各年代の日本代表に名を連ね、2006年にAFC U-19選手権に出場。翌年には19歳ながらU-22代表、さらにはイビチャ・オシムが率いるA代表にも招集された。その後もFIFA U-20W杯を筆頭に、さまざまな国際舞台を経験していく。的確なポジショニングに加え、鋭い洞察力と緻密な駆け引き、そして勇猛果敢なセービングは代名詞。また、チームに連動性のある守備をもたらす、大きなアクションを交えた積極的なコーチングも特長の一つだ。2019年はFC東京の最少失点記録を更新し、Jリーグベストイレブンに選出された。
Season | Club | Competition | Matches | Goals |
2009/10 | プリマス・アーガイルFC | EFLチャンピオンシップ | 0 | 0 |
EFLカップ | 0 | 0 | ||
FAカップ | 0 | 0 | ||
2010/11 | ROCシャルルロワ | ベルギー・ナショナル・ディヴィジョン3 | 10 | 0 |
ベルギーカップ | 0 | 0 | ||
2011/12 | ベルギー・ナショナル・ディヴィジョン3 | 0 | 0 | |
ベルギーカップ | 0 | 0 | ||
2012 | 清水エスパルス | J1リーグ | 26 | 0 |
ヤマザキナビスコカップ | 2 | 0 | ||
天皇杯 | 1 | 0 | ||
2013 | J1リーグ | 14 | 0 | |
ヤマザキナビスコカップ | 0 | 0 | ||
天皇杯 | 0 | 0 | ||
2013 | サガン鳥栖 | J1リーグ | 13 | 0 |
ヤマザキナビスコカップ | 0 | 0 | ||
天皇杯 | 5 | 0 | ||
2014 | J1リーグ | 34 | 0 | |
ヤマザキナビスコカップ | 5 | 0 | ||
天皇杯 | 3 | 0 | ||
2015 | J1リーグ | 23 | 0 | |
ヤマザキナビスコカップ | 4 | 0 | ||
天皇杯 | 3 | 0 | ||
2016 | J1リーグ | 34 | 0 | |
ルヴァンカップ | 3 | 0 | ||
天皇杯 | 2 | 0 | ||
2017 | FC東京 | J1リーグ | 27 | 0 |
ルヴァンカップ | 8 | 0 | ||
天皇杯 | 0 | 0 | ||
2018 | J1リーグ | 31 | 0 | |
ルヴァンカップ | 3 | 0 | ||
天皇杯 | 2 | 0 | ||
2019 | J1リーグ | 34 | 0 | |
ルヴァンカップ | 8 | 0 | ||
天皇杯 | 1 | 0 | ||
2020 | J1リーグ | 23 | 0 | |
ルヴァンカップ | 2 | 0 | ||
天皇杯 | 0 | 0 | ||
AFCチャンピオンズリーグ | 2 | 0 | ||
2021 | J1リーグ | 0 | 0 | |
ルヴァンカップ | 0 | 0 | ||
天皇杯 | 0 | 0 | ||
2022 | J1リーグ | 0 | 0 | |
2023 | ベガルタ仙台 | J2リーグ | 37 | 0 |
天皇杯 | 1 | 0 | ||
通算 | J1リーグ | 259 | 0 | |
J2リーグ | 37 | 0 | ||
ルヴァンカップ | 35 | 0 | ||
天皇杯 | 18 | 0 | ||
AFCチャンピオンズリーグ | 2 | 0 | ||
EFLチャンピオンシップ | 0 | 0 | ||
EFLカップ | 0 | 0 | ||
FAカップ | 0 | 0 | ||
ベルギー・ナショナル・ディヴィジョン3 | 10 | 0 | ||
ベルギーカップ | 0 | 0 | ||
総通算 | 総通算 | 361 | 0 |
2024年1月31日 時点
代表歴
- U-18日本代表
2005年 スロバキアカップ、リスボン国際ユーストーナメント、国際ユースサッカーin新潟、SBSカップ
2006年 AFCユース選手権(予選)
- U-19日本代表
2006年 カタール国際ユーストーナメント、SBSカップ、AFCユース選手権2006
- U-20日本代表
2007年 トゥーロン国際大会、FIFA U-20ワールドカップ
- U-22日本代表
2007年 カタール国際ユーストーナメント
2008年 北京オリンピックのサッカー競技・アジア予選
- U-23日本代表
2008年 トゥーロン国際大会、北京オリンピック バックアップメンバー
2012年 ロンドンオリンピック バックアップメンバー(オーバーエイジ)
- ユニバーシアードサッカー日本代表
2007年 夏季ユニバーシアードサッカー競技
2009年 夏季ユニバーシアードサッカー競技
- 日本代表
2014年 キリンチャレンジカップ
2015年 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
2016年 FIFAワールドカップ・アジア3次予選
~アスリートの11 my mind~
1.自分の出身地の良いところ&オススメの場所
―「秋田は食べ物。北海道は札幌の大通公園」
僕の場合、「出身地」となると、いろいろな場所が思い浮かびます。秋田で生まれ、短い期間でしたが北海道の札幌で育ち、その後に東京に移ってきたんです。東京でも2カ所ほど転々としました。今となっては、いろいろな地域に行けたことはいい経験になっていますね。
秋田と言えば、名物のきりたんぽ。僕も大好きなんです。きりたんぽをはじめ、秋田には美味しい食べ物がたくさんあるというイメージをずっと持っています。札幌でオススメなのは大通公園。「さっぽろ雪まつり」の会場としてよく知られている場所ですね。幼稚園児の頃、通っていた英会話のスクールが近くにあったので、日常的に大通公園を訪れていました。公園では「とうきびワゴン」で買ったとうもろこしをよく食べました(笑)。
2.どんな子どもだったか?
―「負けず嫌いで内気なタイプ」
とにかく負けず嫌いで、どんなことでも一度熱中すると、とことんやり続けるような子どもだったかなと思います。サッカーはもちろん、ゲームや勝負事などに対しては、相手が兄だろうが年下だろうが関係なく、「絶対に負けたくない!」という気持ちを持って臨んでいました。
それと同時に、今ではちょっと不思議なんですが、小さな頃はけっこう内気なタイプだったんです。新しい環境に入った時、すぐに順応できたかというとそうでもなくて、意外と慎重に馴染んでいくような感じでした。とはいえ、やっぱり根は負けず嫌いだから、常に他人よりも上にいたい。でも、何をするにもそんなに器用ではないし、簡単には一番になれないので、勝てるまで意地でも努力を続けるような少年でしたね。
3.子どもの頃になりたかった職業は?
―「プロサッカー選手」
最初になりたいと思った職業がプロサッカー選手でした。それ以外の仕事は一切考えませんでしたね。
幼稚園の年長だった頃にJリーグが発足し、サッカーをやっていた友だちにつられて、僕もボールを蹴り始めました。小さな頃はたくさんボールに触るような指導を受けた記憶があります。とはいえ、僕は器用さやうまさで勝負するタイプではなく、大きな身体を生かして、パワーで押し勝つようなスタイルでした(笑)。
GKは小学3年生、4年生くらいからやり始めました。もともとGKというポジションはあまり好きじゃなかったんです。シュートを防ぐのもダイビングするのも、やっぱり痛みがつきまといますから。でも、小学生時代に所属していたチームは、同学年も少なかったため重役のGKを僕が務めないと試合に勝てないようなチーム。だから僕はゴールマウスの前に立ちました。勝つためにGKをやっていたので、負けず嫌いの性格がここにも色濃く出ていますよね(笑)。
また、フィールドプレーヤーとしてサッカーをするのも大好きな選手でした。高校に入った当初は、全体練習の時間はGK用のメニューに集中し、自主練の時間ではボレーシュートや一対一のドリブルに励んでいたくらいです。でも、高校2年生の時に年代別の日本代表候補に選んでいただいて、そこから意識や考え方ががらりと変わりました。代表チームで味わった経験や刺激は、今でもとても印象に残っています。
4.今思う、サッカー選手でなかったら、どんな職業についていたか?
―「音楽関係の道に進んでいたかも」
サッカー選手になっていなかったら……うーん? サッカー選手になることしか考えていなかったので、それ以外の職業をイメージできないんですよね(笑)。
もし、今とは違うもう一つの人生を歩めるとするならば、音楽関係の道に進んでいたかもしれません。僕はもともと音楽が好きで、子どもの頃にピアノを習っていたこともありますし、最近は趣味の一つとしてギターを弾いたりしています。
5.逆境に陥った時、それを乗り越える方法
―「逆境は“ありがたい試練”なんだと考える」
僕は23歳の時に右手首を骨折するという大ケガを負いました。ドクターから「もうサッカーを続けるのは厳しいかもしれない」と告げられるほどの状態で、選手生命の危機に直面し、絶望的な気持ちになったことを覚えています。
幸いにもサッカーを続けることができ、あの経験を通して、いろいろな面で考え方が変わりました。その一つが、逆境の捉え方。サッカーにおける逆境というのは、“サッカーをやっているからこそ味わえる苦労”なのではないかと思うんです。手術をしても治らず、もしあの時にサッカーをやめていたら味わえなかったものだし、好きでやっているサッカーにおいて、逆境や苦労を感じるのは“サッカーをやれている証”であり、“ありがたい試練”なんだと捉えるようになりました。
こう考えるようになってからは、どれだけ難しい場面に直面しても、心がくじけるようなことはありません。むしろ、逆境に直面するたびに、サッカーを続けていられる幸せを感じることができるし、この考え方を持ち続けていられる限り、どんなことも乗り越えていけると思っています。
6.サッカーをしていて、最高の瞬間は?
―「自分の成長を感じられた時」
もちろん、試合で勝利した瞬間も最高の気分を味わえますが、日々サッカーに向き合う中では、「成長した!」と感じられた時が一番うれしい瞬間なのではないかと思います
成長を感じる瞬間がある一方、自分の成長具合が平行線をたどっていたり、停滞している時期に直面することもあります。でも、そういう時こそ強い気持ちが必要。「どうにかして1ミリでも前に進んでやる!」という思いでトレーニングに臨んでいます。
また、自分を追い込み、成長させるために、「上には上がいる」ということも意識していますね。例えば、僕が腹筋を100回やったとします。日本全国、さらには世界中を見渡せば、同じ日に101回こなす選手もいるでしょうし、200回をやり遂げる選手もいるでしょう。やっぱり上には上がいますから、自分の記録に満足することなく、他の選手に負けないでやる、という気持ちを持ち続けるようにしています。
7.サッカー以外で自分の中で大事にしていること
―「負けず嫌いでいること。チャレンジすること」
子どもの頃から負けず嫌いなので、どれほど劣勢な状況でもあきらめることなく、勝負が着くまで粘り強く戦う気持ちを常に持つようにしています。
また、自分の専門外の分野であっても、積極的にチャレンジしていくことを意識しながら行動していますね。今年の5月7日で33歳を迎えましたが、自分自身の身体をより繊細にコントロールするため、昨年は質の高い睡眠の取り方や、サウナを活用したリラックス方法を新たに学びました。目のトレーニングを導入していることも同様ですが、知識として持ち得ていないことは、どんどん吸収して自分なりに掘り下げていきたいと思っています。
8.客観的に自分を見た時に、自分はどんな人間だと思うか?
―「不器用な人間」
先ほども挙げましたが、負けず嫌いというのは僕の大きな特徴の一つではないかと思います。もちろん、家族の前でも負けず嫌いですよ。最近はほぼ毎日、3歳の娘と神経衰弱をするんですが、絶対に負けませんからね(笑)。
また、常にチャレンジ精神を持って行動しています。これは僕のいいところでもあり、よくないところでもあるかもしれません。過去を振り返ってみると、時に無謀とも思えるチャレンジもたくさんしてきましたから。
あとは、不器用な人間だなと思いますね。人が5回でできることを、僕はその5倍、10倍やらないと追いつけない。そう思って何事にも取り組んでいます。
9.大事にしている言葉
―「挑戦、継続、強気」
挑戦すること、継続することは常に意識している部分ですね。この2つとともに、強気でいることも、とても大切だと思っています。どれだけ自信があることでも、強気で臨めなければうまくいかない。また、弱気な行動や発言をしていては、他人を引っ張っていく、さらには他人を巻き込んでいくようなことはできません。だから、たとえそこまで自信がなくても、どれだけ劣勢に立たされても、常に強気でいられる精神的なたくましさが必要だと思うんです。
10.子どもたちに伝えたいこと
―「すべてのプロサッカー選手が小さな頃から圧倒的にうまかったわけではない」
どんなことに対しても負けず嫌いでいること。これはすごく大事なことなのではないかと思います。人間は、挫折を味わう場面や壁に突き当たるシーンに必ず出くわします。そうした時、困難な状況に立ち向かい、自分を奮い立たせることができるのは、何よりも自分の心の持ち方なのではないかと思うんです。
今、多くの少年少女がプロサッカー選手になることを夢見ていると思います。そうした子どもたちが見逃してはいけないのが、すべてのプロサッカー選手が小さな頃から圧倒的にうまかったわけではないということです。例えば、林彰洋。僕は器用ではなかったから、ドリブルもトラップもシュートもうまかったわけではないし、GKとして特別に優れた能力を持っていたわけでもない。「じゃあ、何でプロになれたの?」と思うでしょう。それは、負けず嫌いだったから。負けず嫌いだから、人よりも多く練習をしたし、常に「ライバルには絶対に負けない!」という思いを持ってプレーしてきました。僕は負けず嫌いでいることでさまざまな壁を乗り越えてこられたので、今の子どもたちにも「絶対に負けたくない!」という思いを大事にしてほしいと思います。
11.UDNでどんな活動をしていきたいか?
―「よりよい貢献の形を模索していく」
UDNの活動に参加し、さまざまな企画に取り組む中で、自分なりのスタイルを形成していきたいと思っています。子どもたちに対して、地域に対して、社会に対して、林彰洋はどのような形で貢献していけるのか? UDNとともに、より良いスタイルを模索していければと考えています。
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